球界スーパースターの“全力疾走しない”姿に、見解が分かれている。

 現地5月25日、ロサンゼルス・ドジャースはシンシナティ・レッズと対戦し、1対3で敗れて今シーズン初の4連敗を喫した。「2番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平は6回に11打席ぶりの安打となる三塁打を放つも、今季ワーストタイとなる3三振。精彩を欠くシーンが目立った。

 違和感を感じたプレーが出たのは、1点リードされた6回1死走者なしの場面だった。最速166キロを誇る相手先発ハンター・グリーンの豪球に2打席連続三振に倒れていた大谷は第3打席、3球目のスプリットにうまくバットを合わせると、打球は右翼線を鋭く破った。ボールが点々と右翼に転がっている間に大谷は二塁ベースを蹴ったが、いつもの全力疾走はせず、三塁にスライディング。セーフになったとはいえ、ギリギリのタイミングとなるベースランニングだった。

 大谷の異変には、球界OBもすぐに気付いた。動画配信『ABEMA』で、この試合の解説を務めていた西岡剛氏は「(大谷は)腰でも痛いんかな?」と、思わず心配の声を上げた。同氏は「なんで大谷選手が、あのランニングをしたのかな?」と疑問視。「状態悪いのかもね。ワンチャン、アウトになる可能性はある。打った後にハムストリング(太ももの裏の筋肉)をやったとか、そういうのがなければいいですが」と続け、故障ではないことを祈った。
  ロッテ、阪神、そしてミネソタ・ツインズなどメジャーでのプレー経験を持つ西岡氏の目には、大谷の身体に何か異変があると映ったようだ。「空振り見てても違和感がある」とも話し、この日3三振を喫したスイングを挙げ、「体調が十分でないように見えますね」とコメント。コンディションにも言及し、常に全力プレーを心掛ける大谷らしくない姿を気にしていた。

 その一方で、米メディアは西岡氏とは異なる見方をしている。ドジャースのあらゆる情報を発信している『Dodgers Nation』は公式X(旧ツイッター)に大谷の三塁打を共有すると、「ショウヘイ・オオタニは我々がこれまで見た中で、最も楽な三塁打を打った」と綴り、「この男が野球をするのを見るのは楽しい」と付け加えていた。

 試合後、デーブ・ロバーツ監督は「少しだけハムストリングのケアをしていた」などと、大谷の状況を説明。軽傷を強調している。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大谷翔平が今季2つ目の三塁打も、全力疾走ではない走りに”違和感”
【関連記事】まだ投げていない球種がいくつかある」今永昇太の暴露に米メディア震撼!「本気で言っているのか? 本当なら不公平な話だ」
 
【関連記事】「ヤンキース打線エグすぎる」「フルボッコや…」ダルビッシュ、4被弾7失点にネット騒然… 米記者「彼の日ではなかった」連続無失点も25回でストップ