C・ロナウドの力に賭けていた

昨季はトップ4に入ったものの、今季は現時点で8位と苦戦が続くマンチェスター・ユナイテッド。アーセナル、マンチェスター・シティ、リヴァプールが展開してきたハイレベルな優勝争いを見ると、現状マンUがそこに割って入るのは厳しいだろう。

まだまだ継続的な強化策が必要だが、2022年にマンUを離れた元スペイン代表MFフアン・マタには1つの後悔がある。それはFWクリスティアーノ・ロナウドが復帰した1年半だ。

ロナウドは2021年にマンUへ復帰し、1シーズン目はリーグ戦18ゴールと結果を出した。しかし指揮官エリック・テン・ハーグとの折り合いは悪く、昨季前半戦は出番が減少。そこでロナウドは昨年1月にマンUを離れ、サウジアラビアのアル・ナスルへと移籍している。

英『FourFourTwo』にて、マタはロナウド在籍時にプレミアのタイトルを獲りたかったと振り返る。

「何年もユナイテッドで過ごしてきからね。自分が去った後にユナイテッドがプレミアリーグを制したら、それは辛いものになる。優勝の瞬間を逃したくなかったし、オールド・トラッフォードでリーグ優勝を祝う瞬間をずっと夢見ていたんだよ。またプレミアリーグで優勝できると思っていた。クリスティアーノは非常にハイレベルな選手で、周囲の選手を巻き込めるからね」

「試合の80分頃を迎えた際には、勝つためにボールをロナウドのところへ集めなければと常に思っていた。彼はいつも決定的な瞬間に現れる。だけど彼を取り巻く状況もあって、2年目のシーズンは十分な出場時間を得ることができなかったね」

ロナウド1人だけで何かを変えるのは難しかっただろうが、プロ意識の高さは圧倒的だ。それは現在所属するアル・ナスルでも同様で、今季はサウジアラビア国内リーグで33ゴールを奪って得点ランク首位を走っている。プレミアリーグとはレベルに差があるとはいえ、39歳を迎えたロナウドの得点力は今も健在だ。マンUでももう少し上手く活かせたかもしれない。

2014年からマンUで戦ってきたマタだが、退団するまでの8年間でリーグタイトルは獲得できなかった。それはキャリアの中で後悔の1つになっているようだ。