FA杯決勝まで進んだ

 英プレミアリーグではマンチェスター・シティとアーセナルの一騎打ちに注目が集まっているが、一方で女子の大会も注目を集めるようになっている。今年2月にはアーセナル×マンチェスター・ユナイテッドの試合で歴代最多動員記録となる60,160人を動員したことが話題となった。長谷川唯(マンチェスター・シティ)、長野風花(リヴァプール)、宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)など、日本人選手も多くプレイするようになった。

 女子の「BIG3」と言われるのがアーセナル、チェルシー、シティだが、今季のFAカップはトッテナム×マンチェスター・ユナイテッドという組み合わせとなった。結果は4-0でマンUの優勝に終わったが、どちらが勝っても2012年以来のBIG3以外のトロフィーとなることで注目されていた。

 見事に決勝進出を果たしたトッテナムのロバート・ヴィラハムン監督は、チームが目覚ましい進歩を遂げたのはヨガのおかげだと信じている。『THE Sun』が伝えた。

「 最高の舞台でパフォーマンスできない優れたサッカー選手は多い。彼らは、その舞台にとどまることができないんだ。それができる選手を見てみると、彼らはたとえ失敗しても前進し続け、次も、また次もやり続けることができる人たちだ」

「(リオネル・)メッシがいくつかの試合で自信を失うのを見てきたが、そんなとき彼は貧弱に見える。つまり、すべては自分の考え方にどう対処するかに関係している。それにヨガが効果があることがわかっている。(選手たちの)何人かはそれを気に入っているし、愛するようになるだろう」

 ヴィラハムンは就任直後にヨガセッションを取り入れ、自分が指揮をする際にもヨガが役立っていると明かしている。

「 それをもっとも愛しているのは私だ。数年前にそのやり方を紹介されたが、それは冷静さを保ち、チームを落ち着かせるのに役立った。以前は非常に攻撃的で、気分で選手交代をしたりしていた。でも感情に振り回されて決断してはいけないんだ。冷静さを保つ必要がある。正しい選択をするのに(ヨガが)役立っているんだ」

 元ユナイテッドのライアン・ギグス氏など、コンディション管理のために自身でヨガを取り入れた選手がいることは知られているが、メンタルケアにも効果があるようだ。リーグ戦では現在6位とBIG3の背中はまだ遠いトッテナムだが、ヨガの効果によって着実にチームは強くなっている。