西武は8日、ヘスス・アギラー内野手(33)、水上由伸投手(25)の出場選手登録を抹消した。

 デビッド・マキノン内野手(29=現韓国サムスン)に代わる新外国人主砲として加入したアギラーは主に4番として30試合に出場も打率2割4厘、2本塁打、10打点とNPBへの適応に苦しんでいる。

 メジャー通算114本塁打の長打力を期待されている大砲候補が特に苦しんでいるのが〝弱点を徹底的に攻めてくる〟相手バッテリーの組み立て。データ的に初球をまず振らないアギラーに対しては甘い入り球で1ストライクを取り、続く誘い球でファウルを打たせ2ストライク。ストレートを見せ球にしてウイニングショットは外角に逃げていく変化球で仕留めるというパターンで凡打の山を築かされてきた。

 実質、勝負するストライクが2球しかなくなるため、打撃コーチからは「ファーストストライクを積極的に振って行こう」とアドバイスをされているアギラーだが、長年培ってきたスタイルを変えることは容易ではないようだ。相手の攻めと自分の読み、リズムが合わない部分で今はパニックに陥っている。

 右足首痛の影響による抹消ということだが、助っ人外国人の上昇がなければ西武の浮上もない。一度リセットする機会が必要かもしれない。