パリ・サンジェルマン(フランス)の同国代表FWキリアン・エムバペ(25)が、元同国代表DFでチェルシーなどで活躍したマルセル・デサイー氏(55)からサウジアラビア行きを勧められた。

 エムバペは、6月いっぱいまでとなっているPSGとの契約を満了し、今夏にスペイン1部レアル・マドリードへ移籍することが確実とみられている。PSGは、欧州チャンピオンズリーグ準決勝で敗退し、決勝でRマドリードと対戦する可能性が消滅したことで、移籍発表が早まる見通しも出てきた。

 そんな中、デサイー氏はカタールメディア「ビーイン・スポーツ」に対して「Rマドリードが彼にとって完璧な場所かどうかはわからない。左サイドにはビニシウスがいるし、ジュード・ベリンガムのように素晴らしい能力を示している選手もいる。エムバペは、自分が望むような完全な一番にはなれないだろう」と指摘した。

 Rマドリードが理想の移籍先ではないのではあれば、〝ビジネス〟に徹する方が得策というわけ。同氏は「サッカーのビジネスを考えるなら、私なら1年間3億5000万ユーロ(約585億円)でサウジに行き、来シーズン、W杯の年に戻ってくるだろう」と主張した。