競泳女子でパリ五輪代表の鈴木聡美(ミキハウス)が9日、都内で取材に応じ、自身のコンディションを明かした。

 味の素ナショナルトレーニングセンター(東京・北区)で代表合宿に参加中の鈴木は「ちょっと疲労が積み重なっているかなというところ」と説明。その上で「やっぱり選考会までの期間は大会中もそうだが、今まで積み上げたものを出すためにやってきた。継続していたものをいったん止めるわけなので、持久的なものであったり、試合の時に出せていた気持ちのいい瞬発系の動きは今はまだできない。これがしっかり取れてくると、来月の後半とかには徐々にキレのある動きが出せてくるんじゃないかな」と振り返った。

 今後は筋力トレーニングも増やしていく方針で「もうちょっと上半身の動きをよくしたい」。その意図については「キックの方は安定して早いけど、今の練習でもプルの動きがどうしても200メートル寄りの大きな動きだけで、100や50メートルにおいてのキレのある速い動きがちょっと今できてない。それをうまく出せていけるようなウエートトレーニングであったり、あと水中の中でもそれを意識して泳ぐとか、そういったことに注力していく」と展望を語った。

 残り2か月半となったパリ五輪に向けては「いい再スタートが切れている」と力を込めた。