左腕エースの宮城大弥投手(22)が10日、左大胸筋の筋損傷のため、出場選手登録を抹消された。9日に神戸市内の病院を受診し、今後は回復具合を見てリハビリを行っていく。今季は開幕投手を務め、ここまで6試合で2勝4敗、防御率1・49。8日の楽天戦(秋田)は4回3失点で降板し、左肩付近に強い張りを訴えていた。順調なら中6日で15日のロッテ戦(沖縄)で地元の凱旋登板となるはずだったが、無念の離脱となった。

 オリックスは期待の山下舜平大投手(21)が調子が上がらず、勝ち星のないまま4月20日に登録を抹消され、二軍で調整中。山本由伸(ドジャース)の穴を埋める左右の両輪がそろって不在となる非常事態だ。先発陣は4連勝の新助っ人のエスピノーザを軸に田嶋(2勝)、東(1勝)、曽谷(2勝)、カスティーヨ(1勝)に加え、斉藤、高島ら若手の奮起で乗り切るしかない。チームも借金3と波に乗れない中、大きな試練が訪れた。