勢い十分のセラフィックコールが一気のJpn取りへ
勢い十分のセラフィックコールが一気のJpn取りへ

川崎記念2024

[JpnI川崎記念=2024年4月3日(水曜)4歳上、川崎競馬場・ダート2100メートル]

セラフィックコール(牡4・栗東=寺島良厩舎)

父ヘニーヒューズ
母シャンドランジュ
母の父マンハッタンカフェ

 昨年2月の新馬戦(阪神ダート1800メートル)を8馬身差の圧勝と鮮烈Vを飾り、続く1勝クラス(京都ダート1800メートル)も難なく突破。初の古馬相手となった2勝クラス・八王子特別(東京ダート2100メートル)はハナ差の勝利だったが左回りに遠征競馬、距離と初モノ尽くしを克服してのもの。1コーナーで膨れるなど幼さを見せながらの走りは大いに伸びシロを感じさせた。

 以後はJpnⅠジャパンダートダービーに出走する予定もクモズレで見送られ、9月の3勝クラス・JRAアニバーサリーS(阪神ダート1800メートル)から始動。3馬身半差の快勝でオープン入りを決めるとGⅢみやこS(京都ダート1800メートル)で重賞初挑戦。スタートでつまずき道中も鞍上に促されながらの追走。5ハロン通過61秒2となり決して速くない流れからもピンチと思われた。しかし、4コーナーで大外に持ち出されると次位を0秒7上回る上がり36秒1の切れ味を発揮し3馬身差の完勝劇。3着ウィリアムバローズは今年のGⅡ東海S、4着ペプチドナイルは今年のGⅠフェブラリーSを制したことからも価値の高さがうかがえる。

 GⅠ初挑戦となったチャンピオンズC(中京ダート1800メートル)は、前有利の流れに泣き10着に終わったが、今年の始動戦となったJpnⅡダイオライト記念(船橋2400メートル)では仕切り直しに成功。途中からハナに立ったテリオスベルが2周目3コーナーから後続を離しにかかり同じタイミングで仕掛けていくと抜群の反応。4コーナーで前を射程圏に入れると鞍上の力強いムチに応えて4馬身差の圧勝を飾った。

 2度目の大舞台挑戦となるが、馬群がバラけやすい地方競馬場はこの馬にとっても走りやすい印象。コーナーのきつい川崎コースでスムーズに加速できるかがポイントにはなるものの、ここも強靭な末脚を披露して大舞台制覇といきたい。

著者:東スポ競馬編集部