左から萱野花音さん、田中美海さん、山田仁菜さん
左から萱野花音さん、田中美海さん、山田仁菜さん

 2日、千葉県白井・競馬学校で行われた第43期生入学式に臨んだ9人の中には女性3人の姿もあった。

 ひと昔前なら珍しかった光景もいまや当たり前のものに。それもそのはず女性の入学は9年連続となる。現在、競馬学校3年生に1人、2年生に2人、そして今回入学の3名を合わせると計6人の騎手候補生がスタンバイ。現役の女性騎手は7人おり、数年後には2ケタに到達する。1レースの大半の馬に女性騎手が騎乗し、上位を独占する…そんな日もそう遠くないはずだ。

 そんな女性騎手活躍の〝起点〟となった藤田菜七子に魅了されて騎手を目指したのは田中美海さん(18)。「藤田菜七子騎手とコパノキッキングの活躍を見て騎手になりたいと思いました」と、日本人女性騎手として初めてJRA重賞を制した人馬によって騎手の道へと導かれた。「今までやってきた通り粘り強く頑張っていきたいです。いろんな方から〝この馬に乗せたい〟と思われる騎手になりたいし、馬のよさを引き出せる騎手になりたいです。勝ちたいレースは3冠競走です」。

 萱野花音(15)は「馬が好きで(ジョッキーに)憧れました。自分で限界を決めず頑張っていきたいです。誰にでも愛されて頼られる騎手になって、日本ダービーを勝ちたいです」と目標を語った。また、山田仁菜さん(15)は乗馬未経験ながら騎手課程募集のポスターを見て受検し、見事合格を果たした。「一人だけ未経験者ということでとても不安ですが、同期のみんなと一緒に成長していけるのでワクワクしています。たくさん勝って、私と同じように未経験ながら騎手を目指そうとする子供たちに希望や勇気を与えられれば」と活躍を誓った。

著者:東スポ競馬編集部