ヴィクトリアマイル2024
[GⅠヴィクトリアマイル=2024年5月12日(日曜)4歳上牝、東京競馬場・芝1600メートル]
週末に行われるGⅠレースと状況が似た年を探し、当時の東スポ紙面(馬柱)で振り返ってみる新企画。一定の競馬歴を刻んだ方にとっては、当時、自分がどの馬を買っていたのか、思い出してみるのも面白いかもしれない。
今年のヴィクトリアマイル(12日=東京芝1600メートル)は、マスクトディーヴァとナミュールが3倍前後で1、2番人気を分けそうな情勢。少し離れた6〜7倍あたりにウンブライルをイメージすると、浮かび上がってくるのは記念すべき第1回のヴィクトリアマイル(2006年)だ。まずは馬柱をどうぞ。
2006年ヴィクトリアマイル
懐かしい! 人気はこんな感じ。
ラインクラフト=2・4倍
ダンスインザムード=3・9倍
エアメサイア=5・4倍
前年の桜花賞、NHKマイルCを連勝し、秋華賞でも2着。前哨戦の阪神牝馬S(1400メートル)を勝ってきた4歳馬ラインクラフトが1番人気。1歳年上で古馬になってからは天皇賞・秋3着やマイルCS4着があるダンスインザムードが2番人気になっていた。3番人気エアメサイアはラインクラフトと同世代の秋華賞馬で阪神牝馬S2着。若さあふれる4歳馬と牡馬にモマれてきた5歳馬が対決する図式が今年と似ている。結果は…。
結果
稍重とはいえ圧倒的に馬場が良かった最内を枠なりに回ってきたダンスインザムードが完勝した。1馬身1/4差の2着にエアメサイア。1番人気ラインクラフトは馬場が影響したのか、短距離志向が強まっていたのか、直線ではじけなかった(9着)。
今年のレースに当てはめてみると、牡馬と好戦してきたナミュールが勝ち、マスクトディーヴァが苦戦。2着にウンブライルという〝絵〟が思い浮かぶが、果たして…。
著者:東スポ競馬編集部