マスコミ関係で働く30代の男性の趣味はサウナ。週5回のペースで通い続けていたある日、肌にこれまで経験したことのない異変が起こる。

しかも、慌てて病院に行った男性に告げられたのは、予期せぬ病名だった――。

男性の名前を山田博文さん(仮名)としよう。それはコロナ禍の真っ最中だった2021年4月のことだった。

サウナのある銭湯に週5回

在宅勤務の山田さんは当時、1人暮らし。友人や仕事仲間と飲みに行く機会もなく、外出先はほぼ、近所の銭湯だけという日が続いていた。もともとサウナ好きということもあり、サウナのあるその銭湯に週5回ほど通っていた。

「『ととのう』で大人気のサウナですが、私にとっては唯一の息抜きでした」(山田さん)

ところがある日、サウナから帰った後に、山田さんは右腕が赤く腫れていることに気づく。