女優の新垣結衣(35)俳優の磯村勇斗(31)東出昌大(36)らが22日、都内で行われた「第33回日本映画批評家大賞」の授賞式に出席した。
映画批評家の視点で、優れた作品や俳優に贈られる賞。新垣は「正欲」で助演女優賞を受賞した。
新垣は「映画賞で助演女優賞をいただくのは人生で初めてです。なんだかとてもうれしいです」と笑顔。同作では、周囲に打ち明けていない“とある欲”を持つ女性を演じ、「今回演じた役は想像するしかない役で、自分から見えているものだけが全てではないということだけを頭に置いていました」と振り返り、「大変でした、難しかったです」と照れ笑いした。
磯村は「月」で助演男優賞を受賞。「映画作りは面白いこともあるけど、鋭く冷たい部分を持っていて、そういうことを心で感じていくと、やはり映像作りの現場は楽しいな、辞められないなって思います」と言い、「これからも長い役者人生ですけど、この賞を糧に、少しでも映像の世界に華を添えられる役者でありたいと思います」と受賞を喜んだ。
また主演男優賞は、「Winny」に主演した東出が受賞。違法に“映画などの著作物”を共有することができる、ファイル共有ソフトWinnyの開発者の物語で、東出は「天才プログラマーの周りにいたご遺族や弁護団の方々がこの映画の完成を喜んで、金子さんの人生が報われたとおっしゃっていて、こんな直接的に人のためになる仕事なんてあるんだって。その時に役者をやっていてよかったと、魂が震えました。本当に良い作品に出会えました」と感謝。「日々、根拠のない自信を持ちながら、地味な準備を怠らずに良い映画の現場に戻って来られたらなって思います」と話した。
ほか、主演女優賞には筒井真理子が選ばれた。