厚生労働省の専門家部会はマダニが媒介する感染症「SFTS」の治療薬に、抗インフルエンザ薬「アビガン」を適応拡大することを了承しました。

 主にマダニを通じて感染する「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」は、去年は過去最多の132人が感染し、9人が死亡しています。

 国立感染症研究所によりますと、発症すると発熱や下痢などの症状が出て、致死率は約3割です。

 厚生労働省の専門家部会は今月24日午後から開かれた会合で、SFTSの治療薬に富士フイルム富山化学の抗インフルエンザ薬「アビガン」を適応拡大することを了承しました。

 今後、正式に承認されればSFTSの治療薬としては世界初となります。