11月のアメリカ大統領選挙に向けた大統領候補の討論会が6月下旬に開催される見通しとなりました。再選を目指すバイデン氏陣営の提案をトランプ氏側が受け入れた形で、異例の早期開催となります。

 大統領候補の討論会は、伝統的に超党派の委員会が主催し、今回は9月16日の初回を皮切りに3回の討論会が予定されていました。

 CNNなどによりますと、バイデン氏の陣営は2020年、大統領選の討論会で主催者側がトランプ氏にルールを守らせなかったことなどを理由に、これらの討論会に出席せず、委員会が関与しない別の形式で6月と9月に討論会を開催することを提案しました。

バイデン大統領
「ドナルド・トランプは2020年に2回、討論会で私に負けた。それ以来、彼は討論会に姿を見せていない。しかし今、彼はまた私と討論したいかのように振る舞っている。いいことだ。2回やってもいい。日程を決めようじゃないか」

 トランプ氏も自身のSNSで「提案された時期にペテン師ジョーと討論する用意も意志もある」と提案に応じました。

 両者の合意を受けてCNNは、6月27日に激戦州の一つ、ジョージア州アトランタで1回目の討論会を主催すると発表しました。

 夏の全国党大会でバイデン氏とトランプ氏が候補に正式指名される前に討論会が開催されることになります。