イスラエルの極右政党の党首でもある閣僚がイスラム教、ユダヤ教、キリスト教の共通の聖地を訪れました。この聖地について「イスラエル国家のみに属する」と主張し、パレスチナ側が反発しています。

 イスラエルの国家安全保障相で、極右政党「ユダヤの力」の党首のベングビール氏は22日、エルサレム旧市街地に位置するイスラム教、ユダヤ教、キリスト教の3宗教の聖地である丘を訪れました。

 そしてベングビール氏は、この聖地にあるイスラム教の礼拝所「アルアクサ・モスク」の敷地内で演説し、「イスラエル国民にとって最も神聖であり、イスラエル国家のみに属する場所だ」と主張しました。

 また、ノルウェー、アイルランド、スペインの3カ国が28日付でパレスチナを国家として承認すると表明したことについて「パレスチナ国家を承認した国々は、ハマス、殺人者、虐待者に報酬を与えている」と非難しました。

 一方のパレスチナ側は「聖地への不法侵入は国際法違反であり、礼拝の自由の侵害だ」などと反発しています。