TVINGが、Coupang Playに奪われていた韓国内のオンライン動画サービス(OTT)で1位に返り咲いた。韓国プロ野球(KBO)中継とさらにオリジナルコンテンツの強さ、tvN話題作を連続で公開しシナジーを出したと分析される。

放送コンテンツ業界によると、TVINGは去る4月の月間活性利用者数(MAU)は706万人を記録し、創設以来初めて700万の山を越えた。先月のMAUはNetflixが1129万人、Coupang Playが702万人、Wavveが409万人の順で集計された。TVINGはグローバルOTTであるNetflixを追う2位の座を獲得した。韓国国内のOTTの中ではCoupang Playを押さえ8か月ぶりに1位を奪還した。前月対比の利用者数もTVINGだけが唯一増加している。TVINGは前月対比の利用者数が15万人増加した半面、Coupang Playは77万人減少した。

【TVING リミテッド オリジナルIPの力】

TVINGは第1四半期にオリジナル知識財産権(IP)シリーズとなるドラマ「もうすぐ死にます」、「ピラミッドゲーム」を公開した。フランチャイズIPバラエティー「クライムシーン」の新シーズンである「クライムシーン リターンズ」を7年ぶりに発表し、一気見熱風を主導した。さらにTVINGは代表フランチャイズIPである「乗り換え恋愛」と「女子高推理班」のシーズン制を成功的に導いた。「乗り換え恋愛3」は公開初週基準でTVING有料加入寄与者数歴代1位になるなど、話題性と波及力を立証した。

TVINGの初のオリジナルでありフランチャイズIPの成功を見せた「女子高推理班」の人気も熱い。「女子高推理班3」は週間有料加入寄与者数全体がバラエティー意を獲得した。公開3週の累積視聴時間はシーズン2対比で2倍以上を記録した。関連クリップ映像の累積再生回数もまた1000万ビューを突破し勢いを続けている。


【tvNのおかげ...話題作のシナジー】

TVINGはドラマ「私の夫と結婚して」、「涙の女王」、「ソンジェを背負って走れ」などtvNの話題作を連続でストリーミングし、シナジーを発揮した。「私の夫と結婚して」は、TVINGがローンチされて以降tvNドラマ、バラエティーコンテンツの中で有料加入寄与者数歴代1位で成長性をけん引した。「私の夫と結婚して」を通じてTVING第1四半期新規有料加入者数はその直前の四半期対比で50%増加した。

「涙の女王」は視聴率調査機関であるニールセンコリア基準で全国家庭平均24.9%、最高27.3%という記録を立て、歴代tvNドラマ視聴率1位を獲得するメガヒット作だ。「涙の女王」はTVINGでも全話VODとリアルタイムチャンネル合算視聴時間20億分(3370万時間)を突破し、「私の夫と結婚して」が立てた最高視聴時間記録を軽く超えた。特に最終話が公開された先月4月28日TVINGのDAUは225万と自己最高記録を更新した。

ドラマ「ソンジェを背負って走れ」は、2030世代の間でシンドローム級の人気を導いている。公開後1カ月の累有料加入寄与者数は公開1週目対比で約956%増加した。またTVING5月1週目放送VODおよびリアルタイムチャンネル合算視聴純訪問者数(UV)1位はもちろん、公開後1カ月の放送VODとリアルタイムチャンネル合算視聴時間だけで7億分(1160万時間)に迫っている。


【広告料金制と無料生中継を終了した5月】

TVINGの躍進はオリジナルコンテンツとtvNドラマの連続ヒットによる「ロック効果」に起因したというのが専門家の分析だ。また韓国プロ野球生中継権とVODストリーミング権利などを確保し、スポーツファンたちまで視聴層の多方面化に成功したという評価だ。

業界ではTVINGが当分韓国内OTT1位を守るという観測が支配的だ。韓国国内OTTではじめて広告料金制(AVOD)を導入したTVINGは新規誘因者数と広告収益の面でも意味のある成果を出しているためだ。特にTVINGは「私は思いきりシンデレラを夢見る」、ドラマ「秘密の森」のスピンオフ作品「良くも悪いドンジェ」、「宇氏王后」などしっかりとしたオリジナルコンテンツ公開を控えている。さらに秋まで続くプロ野球生中継と関連コンテンツの強化を通じて、シナジーを出す戦略だ。