歴史的な円安が進んでいる現状について、金融大手のトップが苦言を呈しました。

【映像】北尾会長が語気を強めて苦言を呈する様子

「賃金上げていって、(実質賃金が)ずっとマイナスな状況をつくるのは何しているのかなと思う。政府も、日銀も。」(SBIホールディングス・北尾吉孝会長兼社長、以下同)

 SBIホールディングス北尾会長兼社長は、155円台を推移する円安の状況が物価上昇につながっていると指摘しました。

 また、政府・日銀による為替介入の可能性がある円高の動きについても、「ほとんど意味がない」と効果に否定的な考えを示しました。そのうえで、円安への対策として、日銀による利上げの必要性を訴えました。

「どうすることが為替を動かすというと、植田総裁もぐずぐずしないで(金利を)上げるべき時にスパッと上げる」

 SBIホールディングスは金融サービス事業が好調だったことから、売上高が過去最高の1兆円を超えるなど増収増益となりました。(ANNニュース)