バスケットボールB1の信州ブレイブウォリアーズ(BW)は7日、長野市で記者会見を開き、2026〜27年シーズンから始まる新リーグのトップカテゴリー「Bプレミア」へ参入するための入場者数や売上高の基準を満たした、と発表した。今後、リーグに書類を提出。審査を経て、10月にライセンス交付の可否が発表される。

 Bリーグはプロリーグとしてのさらなる発展を目指し、26〜27年シーズンから新リーグへ移行。Bプレミアへ参入するには(1)本拠戦の平均入場者数が4千人以上(2)売上高が12億円以上(3)本拠のアリーナが5千席以上の客席やVIPルーム、大型モニターなどを備えている、という3基準を満たす必要がある。Bリーグは23年12月の理事会で、3基準の条件をクリアした全クラブにBプレミアのライセンスを与えると決めている。

 記者会見した信州BWの運営会社の木戸康行社長によると、5日に終了した23〜24年シーズンの平均入場者数は22〜23年シーズンから49%増の4291人を記録。前年度の売上高は8億3千万円だったが、今年度は6月末の決算を前に12億円を超えた。本拠地のホワイトリングは、高機能化に向けた設計を持ち主の長野市が進めている。

 ただ、Bプレミア参入に前進したが、23〜24年シーズンの戦績は10勝50敗と低迷し、24チーム中23位に沈んだ。黒字化に向けた強化費の削減や主力のけがが響いたという。

 この結果、24〜25年シーズンはB2(2部)に降格する。新リーグでは事業力が重視されるため、Bプレミア参入に競技成績は問われないが、盛り上がりを継続できるかが課題となる。

 木戸社長は「これからは26年からのBプレミアの姿を描いて動く。来シーズンはB2だが、日本一を目指す中長期的な編成や投資をしていきたい」と語った。(菅沼遼)