5月25日(土)15時、静岡県の富士スピードウェイで開催されているENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第2戦『富士SUPER TEC 24時間レース』の決勝レースがスタートした。レース1時間経過時点ではST-XクラスのDAISHIN GT-R GT3(大八木信行/藤波清斗/青木孝行/今田信宏/坂口夏月/大八木龍一郎)が総合トップを走行している。

 現在国内で唯一の24時間レースとなり、スーパー耐久シリーズの一戦としては7度目の開催となる2024年の富士24時間。今年は昨年を上回る8クラス59台がエントリーを行い、多くのチームがゲストドライバーを迎えるなど盛り上がりをみせている。

 前日の24日に行われた公式予選では、FIA-GT3車両で争われるST-XのCraft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(リー・ジェフリー/太田格之進/チェン・ディーン/リアン・ジャトン/オジェイダ・ジェイデン)がクラフト・バンブー・レーシングの日本初陣で総合ポールポジションを獲得した。

 迎えた翌25日15時、曇り空のなか24時間レースのスタートが切られ、総合トップ争いはCraft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3のリー・ジェフリーがが先頭でターン1のTGRコーナーをクリアするも、ダンロップコーナーの進入でDAISHIN GT-R GT3の藤波清斗がトップに立つ。クラフト・バンブーはその後も順位を落としてしまい、1周目を5番手で終える結果に。

 その後もDAISHIN GT-R GT3は、藤波が唯一の1分41秒台で後続の中升 ROOKIE AMG GT3の片岡龍也を徐々に引き離していく。その片岡は3番手のTKRI松永建設AMG GT3を駆る元嶋佑弥に迫られ、その後順位が入れ替わる。

 レーススタートから10分ほど、ダンロップコーナー付近でST-QクラスのGR Supra Racing ConceptとST-Zクラスの25号車raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4が接触。マシン修復のために両車とも緊急ピットインを余儀なくされる。

 そして40分後には、液体水素を動力源とするST-QクラスのORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptが最初の“給水素”を行うためにピットイン。スタートドライバーのMORIZOから、今回16年ぶりにドライバーに復帰する近藤真彦へステアリングを託した。

 大きなアクシデントなくレース1時間が経過。各クラスのトップはST-XがDAISHIN GT-R GT3、ST-Zが26号車のraffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4、ST-1がシンティアム アップル KTM、ST-2が新菱オートDXL夢住まい館EVO10、ST-3が15号車の岡部自動車Z34、ST-4がシェイドレーシング GR86、ST-5がPROGRESS 高砂ロードスター、ST-QがNissan Z Racing Conceptとなっている。

 2024年の富士24時間は、この後に各車が一度目のルーティンピット作業を行い、18時35分からナイトセッションに突入していく。