エムクラフトは、2024年春に開催された大阪・名古屋モーターサイクルショーで最新カスタム「モンキー125サイドカー」を公開しました。
「船」というよりは「箱」!?
エムクラフトは、2024年春に開催された大阪・名古屋モーターサイクルショーで最新カスタム「モンキー125サイドカー」を公開しました。
サイドカーの分野において30年以上のキャリアを持つベテラン・クラフトマンの舛井睦夫さんが営むエムクラフトは、毎年春に開催されるモーターサイクルショーでホンダ「クロスカブ」や「ダックス125」など、様々な車両をベースにしたサイドカーを展示してきました。
また、20年以上の営業期間中には、スズキ「Vストローム」、ヤマハ「マジェスティS」、カワサキ「Z125」などをベースにした車両を手掛けるなど、幅広いオーダーに対応しています。
2023年のショーで展示されたダックス125サイドカーと共に登場したモンキー125サイドカーは、ここ数年展示されてきた車両とは異なり、「船」というよりは「箱」と呼べるような長方形の側車が備えられていますが、どのような意図で製作されたのでしょうか。舛井さんは次のように話します。
「今回展示した車両はアウトドアで使うことを想定して製作した車両で、人も乗れるし、荷物もたくさん載せられることを考慮した仕様になります。
案外、サイドカーは荷物がたくさん載せられないんですが、この仕様でしたら長物も載せられますし、アルミのフロアパネルを貼っていますので気兼ねなく扱えます。もちろん、公道走行もOKです。
当然ですが、車両の使い方はオーナー様それぞれですので、こないだオーダー頂いた方は草刈りの道具を積んで使われていたり、狩猟をやられている方ですと“軽トラだと猪を乗せるのが大変だから”と積載位置が低いサイドカーを選ばれたりと、自分には想像もつかない用途で使って頂いているようです。
また、最近では今回と同じような仕様でシートと人が掴まれるところがあるだけのシンプルな構造のものをオーダーいただきましたが、これというのも、親の介護の際に車だと乗車が大変だからとのことでした。
側車を装着するバイクの選択肢も自由ですが、側車自体に関してもニーズに合わせて様々な形状で対応可能ですので、ご自身に合ったスタイルで楽しんでいただきたいですね」。
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毎年、趣の異なる車両を展示するエムクラフトですが、来年のショーではどのような車両が姿を現すのか気になるところです。