今秋のドラフト1位候補である関大・金丸夢斗投手(4年・神港橘)が25日、関西学生野球春季リーグ戦の近大1回戦(わかさスタジアム京都)のベンチ入りメンバーから外れ、試合に出場しなかった。先発した11日の関学大戦の試合中に腰の違和感を訴えて降板。病院で診察を受けた結果、腰の骨挫傷と診断されたといい、今春のリーグ戦は登板しないことも決めていたという。

 チームが0―3で敗れた試合後に金丸は取材に対応し、「今は安静にして、少しずつ動いて動けるようになってきている。そんなに重傷とかではない」と現状を説明。キャッチボールなどもまだしていないが、「6月に入って、少しずつ練習にも入っていこうかなという感じ」と話した。6月末に大学日本代表候補合宿があることを振られると、「一応行く予定ではありますが、無理はしていけないと思っているので、そこは自分の体と相談しながらやっていきたい」。選ばれれば参加することを目指して練習を進めていく考えだ。

 この日は侍ジャパンの井端弘和監督(49)が試合を視察。3月に京セラドーム大阪で行われた侍ジャパンの強化試合、欧州代表戦に出場していた左腕は井端監督ともあいさつを交わし、「腰の状態の話をしたり、この先無理のないように、という話をしてもらいました」と再会した時の様子を語った。

 春のリーグ戦は6試合に登板し、1勝1敗ながら、39イニングを投げ、失点1、自責点0、防御率0・00、52奪三振という抜群の成績を残した。「防御率は一番大学に入ってから良かった。普段から質の高い練習はずっとやってきたので、その結果がさっそく春のリーグ戦に出せたのかなと感じています。この感覚を忘れずに秋につなげていけたらいい」と語った。