◇25日 中日1―0ヤクルト(バンテリンドームナゴヤ)

 中日のアレックス・ディカーソン外野手(33)が25日のヤクルト戦(バンテリンドームナゴヤ)で来日1号ソロを放ち、1―0の勝利に導いた。開幕直後に腰痛でリタイアしたが1軍復帰2試合目で新外国人が持ち前のパワーをみせつけた。

 ディカーソンとともにお立ち台デビューした人がいる。今季から球団通訳となった中北颯真さん(27)だ。「3万人の前で話すことなんてまずないので、すごく緊張しました。客席は見ないようにしました」。大役を終え、ほっと息をついていた。

 三重県伊勢市出身。愛知県内の大学では野球部(準硬式)に所属。外国語学部で英語を学び、米国に1年間留学した経験もある。一度は就職したものの「語学を生かして野球関係に携わりたい」という志を諦められず。4年間務めた商社を退職し、竜に仲間入りした。

 ディカーソンが来日して以降は、ほぼ行動をともにする。「すごく真面目で練習も一生懸命。応援したくなるナイスガイです。腰を痛めてからの気持ちの浮き沈みや過程を知っているので、活躍が見られて本当にうれしいです」と中北通訳。今後も歓声を浴びる助っ人を隣で支えていく。(長森謙介)