◇26日 女子ゴルフ リゾートトラストレディス最終日(兵庫県三木市、関西GC)

 1打差の2位からスタートした岩井明愛(あきえ、21)=ホンダ=が7バーディー、3ボギーの68で回り、通算15アンダーの大会レコードタイ記録(関西GC開催)で逆転優勝を飾った。昨年9月のミヤギテレビ杯ダンロップ以来となるツアー通算4勝目。3打差の2位にベストスコア66をマークした竹田麗央(21)=ヤマエグループHD、前日までトップの金沢志奈(28)=クレスコ=は桑木志帆(21)=大和ハウス工業=とともに3位となった。

 明愛は1番のセカンドショットをグリーン奥にこぼし、寄らず入らずのボギー発進。「でも自分のゴルフをしていれば、絶対にバーディーは来ると思ったので、別に何も…」と動揺はなかった。

 3、6、7番とバーディーを奪い首位に立ったが、8、9番でいずれもグリーン奥から連続ボギー。また振り出しに戻ってのハーフターンだった。だが首位だった金沢がボギーをたたいた12番でピンそば1メートルにつけバーディーで再逆転すると、明愛劇場の幕が開いた。

 13番で5メートルを沈めると15番では奥からの6メートル、17番パー3では161ヤードを8番アイアンで1・5メートルにつけるショットを見せ、ダメ押しのバーディー。「周りは関係なく、自分のことだけに集中しようと決めていた」。スタート前の自身への誓いを最後まで守り抜いた。

 今季序盤はフェアウエーキープ、パッティングに苦しだ。「焦りはちょっとありましたね。(妹の)千怜は2勝してるし、次々いい選手も出てくるし」。そんなモヤモヤを吹っ切る今季初V。「まず1勝したいと思っていたので、ホッとしました」と表情を崩した。

 次戦は全米女子オープン。「米ツアーQスクール(予選会)挑戦は…まだ何とも言えないですね。今は…行きたいです」という気持ちに、自ら火をつけに行く。