日本初の入場料のある本屋さんとして六本木に1号店がオープンした「文喫」。その新店舗が、この4月に新装した名古屋・栄「中日ビル」にオープンしました。国内3店舗目となる「文喫 栄」は、喫茶コーナーやポップアップストア、ワーキングスペースなど、異なるコンセプトを持った4つのエリアとブックショップで構成されていて広さも最大。本の世界にどっぷり浸かって1日過ごすこともできる、本好きにはたまらない空間が広がっています。

新装した中日ビルの2Fにオープン

国内3店舗目となる「文喫」がオープンしたのは、この春リニューアルオープンした「中日ビル」の2F。名古屋の中心街の新たなランドマークとして生まれ変わったビルのテナントとして東海地方に初出店しました。「文喫」は東京・六本木と福岡・天神に店舗がありますが、広さ・席数ともに最大規模を誇る店舗となっています。

名古屋の喫茶文化×文喫により生まれた、本の新しい楽しみ方

「文喫」は各地域の特性や人々のライフスタイルに合わせたさまざまな店舗を各地で展開していますが、「文喫 栄」のテーマとなっているのが「喫茶文化」。「大喫茶ホール」と名付けられた有料エリアは、レトロなステンドグラスやモーニングサービスなど、名古屋の喫茶店を思わせるスタイルを取り入れています。

また地元企業と作り上げたものがいろいろあるのも「文喫 栄」の特徴。小倉トーストなどを描いたステンドグラスは愛知・岡崎のステンドグラス工房にオーダーメイドして作り上げたものなのだそう。ほかにも常滑焼のタイルをあしらっていたり、地元アーティストとのコラボコーナーを設けたりと、この土地ならではの魅力を発信しています。

有料エリアである「大喫茶エリア」は、フリードリンクとなっているので好きなエリアでドリンクを楽しみながら本を読むことができます。それぞれテーマを設けた4つのコーナーに分かれていて、なかでもレトロな喫茶店を思わせるのが「喫茶セントラルサニー」。喫茶グルメをあしらったレトロなステンドグラスが目印です。

ポップアップコーナーでは岡崎の「テラカドコーヒー」が出店

そして久屋大通公園に面した明るい陽射しが入り込むコーナー「ポップアップ カフェコッフェ」には、愛知・岡崎のコーヒー&クレープ専門店「テラカドコーヒー」が出店しています。もちもち、パリパリなどさまざまな食感のクレープを創作していて人気を集めるお店ですが、文喫への出店にあたってまた新たなクレープを創作しました。

本の世界に没入できる空間やビジネスシーンで使えるコーナーも

有料エリアの中には、ガラス仕切られた書庫のようなエリアもあり、こちらは一人で静かに読書を楽しみたい人におすすめ。棚には文学やエッセイ、科学書など、じっくり読み込める本が並んでいます。「文喫」のブックディレクターがセレクトした新旧問わない本の数々を眺めているだけでも、こんな本があるのか…と感心したり、発見があったりしますよ。

ほかにも、ビジネス書、デザイン書などが並ぶエリア「DENGEN」には、間仕切りされた個室ブースや充電ができる電源も。仕事や勉強がはかどるようにと作られたスペースとなっています。

食事やおやつを楽しみたいときに、じっくり一人で集中したいときなど、それぞれの目的に合わせて本と一緒の時間を過ごすことができる「文喫 栄」。名古屋の魅力も感じることができる本屋さんに、ぜひ足を運んでみてくださいね。