イギリスのカミラ王妃が、今後毛皮を購入しないことを、動物愛護団体PETA U.K.に明かしたそうだ。同団体では王妃のことを「真のクイーン」だと讃えた。

 PageSixによると、バッキンガム宮殿は現地時間5月15日に、英動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA U.K.)に対し、カミラ王妃が亡きエリザベス女王の方針を引き継ぐと認めたそうだ。

 エリザベス女王は在位中、ハットからコートに至るまで、様々な機会に毛皮を着用してきたことで知られるが、2019年に、これ以上毛皮を用いた製品を新たに求めないことを王室が発表。その一方で、式典で使用するファーのトリムが付いたローブなどは引き続き着用すると明らかにしていた。

 王妃の方針の発表を受け、PETA会長イングリッド・ニューカークは声明を発表。「PETAは最上の赤ワインで満たしたグラスを掲げ、カミラ王妃をイギリス国民の95%と同じ立場を取る真の王妃として讃えます。英国民はまた、動物の毛皮の着用を拒むことも調査によりわかっています」と述べたという。

 カミラ王妃は2010年のクリスマスに、フィリップ・トレーシーによるファーのヴィンテージハットを身に着けて物議を醸すなど、何度か批判を浴びた歴史があるそう。この後王妃が、すでに所有している毛皮アイテムを着用するかどうかについては、PETAでも明らかにしていない。