「ドジャース6−3マーリンズ」(6日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷が2点を追う初回の打席で3戦連発となる11号同点2ランを放った。二回の打席では内角ストライク球を見逃して三振に倒れたが、四回には右前打で3戦連続、16度目のマルチ安打。六回はフルカウントから四球を選んで3度目の出塁を記録した。チームは逆転勝ちで5連勝を飾り、貯金を今季最大の11とした。

 試合後のロバーツ監督は初回の134メートル弾で悪い流れを断ち切った大谷の打撃について「ストライクゾーンの見極めができている」と表現。「彼がとらえている打球のすべてがニトロゾーン(高打率のコース)だ。ニトロゾーンではない球、今日の最後の打席で言えば、カウント3−1から低めの変化球(判定はストライク)を見送り、次も低めの球を見て出塁していた。相手がそこに投げてこなかったら彼は四球を選ぶし、そこに来たらぶっ飛ばす用意ができている。今の彼はストライクゾーンのコントロールができている」と具体例を挙げて説明した。

 試合は初回に2点を失いながら三回までに6点を奪って逆転勝利。指揮官は右肘手術から2年ぶりに復帰したビューラーの投球を称えながら「今夜は本当にいい攻撃の流れだった。明日もつなげたいね」と満足感を漂わせた。

 米大リーグは6日の全日程を終了。大谷は打率(・370)、本塁打(11)、長打率(・705)、OPS(1・139)、安打数(54)で両リーグトップ。出塁率は同僚ベッツに次ぐ2位だが、この日の3度の出塁でシーズン自己最高の・434とした。