「ゴルフコンペ」と聞くと、会社や仲間内で定期的に行うイベントなどをイメージしがちですが、誰でもエントリー可能な「オープンコンペ」と呼ばれるものもあります。

参加費さえ払えばだれでも参加できる

 ゴルフ場で開催されている、競技会やグループでラウンドをすることを総じて「コンペ」と言います。よく知られているコンペには、会社や仲間内で定期的に行われる競技会をイメージする人が多いと思いますが、それ以外にもエントリーフィーを払えば誰でも参加できる「オープンコンペ」と呼ばれるものもあります。

「オープンコンペ」は賞品も豪華なことが多い 写真:PIXTA
「オープンコンペ」は賞品も豪華なことが多い 写真:PIXTA

 では、オープンコンペとはどのようなものなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。

「オープンコンペは、ゴルフ場が主催するイベントで費用を払えばメンバーでない人でも気軽に参加できるのが大きな特徴です。主にゴルフ用品を開発・販売するメーカーとコラボレーションして開催され『多くの人にゴルフの面白さを知ってもらいたい』、『自社のゴルフ用品に関心を持ってほしい』といった目的で行われます」

 競技方法について以下のように語ります。

「いくつか種類がありますが、一般的には『ダブルペリア』や『ハーフ集計』と呼ばれるものが用いられます。特に後者は、18ホール中9ホールのスコアだけで全ての参加者の順位を決定する方式なので、参加者全員のホールアウトを待つ必要がなくスムーズに帰途につけることから近年多くのオープンコンペで取り入れられています」

 また、オープンコンペの最大の魅力は、豪華な賞品をもらえるチャンスがあることだといいます。

「プレーフィーに加え安い参加費を払うだけで、ゴルフ用品メーカーが協賛している場合は人気商品や新商品がもらえたり、なかには旬の食材やブランド牛などが贈られる大会もあります。また、ゴルフ場側にとってもメンバー以外の人が多く集まるので、認知度の向上や収益のアップが期待できるのも開催するメリットと言えるでしょう」

 コンペで贈られる賞には、優勝や準優勝以外にも最下位から2番目の人を表彰する「ブービー賞」や最もドライバーを遠くまで飛ばした人をたたえる「ドラコン賞」、さらにはアウトコースとインコースのスコア差が大きかった人に向けた「大波賞」などがあります。

 さまざまな賞が用意されているため、優勝を逃したとしてもほかの賞で景品をもらえる可能性があるので、そこまで腕に自信がない人でもドキドキ感を味わいながらプレーできるでしょう。

新しいゴルフ仲間を増やせるのも魅力

 オープンコンペの魅力はほかにどのようなものがあるのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。

「オープンコンペは、いつもの仲間内で応募することも可能ですが、1人からでもエントリーすることが可能です。初対面の人と一緒にラウンドをしたり食事をしたりすることで、新しいゴルフ仲間を増やせるのも魅力の一つです。ゴルフをきっかけに交友関係を広げたい人は積極的に参加するといいでしょう」

 なかには変わったテーマで開催されているオープンコンペもあります。長崎県長崎市の「野母崎ゴルフクラブ」では毎月1回、地元のお米のPRを込めて「全員にお米がもらえるコンペ」略して「全米オープンコンペ」が開催され、人気を得ているようです。

「コンペ」と聞くと、少しハードルが高いイメージを持つ人もいると思います。しかし、豪華賞品が用意されているだけでなく面白い内容で行われていたり、ビギナーも歓迎しているコンペも多いため、挑戦してみると楽しいでしょう。

ピーコックブルー