トヨクモ<4058>は14日、2024年12月期第1四半期(24年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が6.98億円、営業利益が2.60億円、経常利益が2.60億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が1.79億円となった。2024年12月期第1四半期より四半期連結財務諸表を作成しているため、対前年同四半期増減率については記載していない。



同社の「安否確認サービス」は、災害時に従業員等の安否確認を自動で行うクラウドサービスとなっている。令和6年度介護報酬改定を受け、介護施設、事業所向けに外部のBCPコンサルタントと連携し、支援キャンペーンを実施している。2024年2月には「安否確認サービス」の契約数が3,500件を突破した。



「kintone連携サービス」は、サイボウズ<4776>の提供する「kintone」と連携することで、より便利に「kintone」を利用するためのクラウドサービスとなっている。「kintone連携サービス」は機能追加、サービス間の連携を強化し、機能に関する動画コンテンツや活用事例の充実を通じて、拡販に努めてきた。2024年3月には「kintone連携サービス」の「kViewer」に「仮想待合室」という新機能を搭載した。これにより、同時に大量のアクセスが発生するような場合でも安心して運用することが可能となった。



「トヨクモ スケジューラー」は、従来のグループスケジューラーがもつ社内の日程調整に加えて、社外の人との日程調整もできる新しいコンセプトのスケジューラーとなっている。同サービスは日程調整を目的としたサービスのため、業種や規模を問わず利用できるものであり、競合他社は多いものの市場規模は大きいと考えており、インターネット広告等を通じて知名度向上に努めてきた。



昨年設立した子会社であるトヨクモクラウドコネクト(以下、TCC)は、同社のビジネスモデルであるIT初心者の方でも簡単で安価に利用できるものとは異なり、主なターゲットとして自治体や大企業を想定し、業務パックというかたちで、「kintone」をはじめとする複数のクラウドサービスを組み合わせたパッケージ製品を開発・提供することを目的としている。TCCにおいては、TCC及びTCCが提供しているサービスの認知度の向上と拡販のため、営業活動等を行ってきた。



同日、連結決算への移行にあたり、2024年12月期通期の連結業績予想について、売上高が30.00億円、営業利益が10.00億円、経常利益が10.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が6.90億円とすることを発表した。