「自分にはインテリアのセンスがない…」「どうやったらおしゃれな部屋になるのか…」一級建築士・インテリアコーディネーターとして活躍する大塚彬子さんのもとには、こうしたお悩みが寄せられるそう。その大塚さんは「お部屋をセンス良く見せるのに、ルールは不要!」と話します。そこで今回、大塚さんの自著『この3つで劇的にあか抜ける 人生が変わるインテリア』から部屋づくりのコツをお届けします。

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小さなグリーンより「1.5mの大きめグリーン」がインテリアに効果大!

「視界1mの範囲」を意識して素敵にすれば、インテリアは確実に変わります。

「視界1mの範囲」というのは、ダイニングテーブルの上(床から70cmの高さ)から高さ1mを指します。

立った時で言うと、だいたい足の付け根から頭のてっぺんまでの範囲。立った時も座った時も、視界に情報が集まりやすい範囲です。

高さ1.5m程度の大きさのグリーンは、「視界1mの範囲」を劇的に変えてくれます。

目安はダイニングテーブルの高さ2倍くらいとお伝えすると、イメージしやすいでしょうか。

大きなグリーンは、

・お部屋を明るく、広く見せてくれる
・空間に動きが出て、生き生きとしたインテリアになる

というメリットがあります。

この効果は、小さなグリーンでは出せません。

今までそんな大きさのグリーンを置いたことがない方は、躊躇してしまうかもしれません。

けれど、家具を買うほどのお金をかけずに大きな変化を出すには、このサイズが重要。ひとつ置くだけで、存在感が出てサマになるのです。

背の高いグリーンは、窓際に置くのが効果的です。

人の視線は、おのずと窓のほうに向けられることが多いからで、お部屋に入ったときに「視界1mの範囲」にグリーンがあると、空間がパッと華やぎ、生き生きとした明るい印象になります。

また、窓の外のグリーンとお部屋のグリーンが連なって見えて、外と中が続いているような感覚になり、実際の平米数よりも広く感じられます。

お部屋が開放的な空間になると、気持ちもリラックスしますね。

この効果は、窓の外にグリーンが見えない環境であっても、同じように感じられます。