昨年40本塁打を放っていたオズナ、過去にはイチローとプレー

 今季、大谷翔平と本塁打王を争っているのはかつてイチロー氏を“師”と仰いだ選手だ。ブレーブスのマルセル・オズナ外野手は8日(日本時間9日)の本拠地レッドソックス戦で2打席連発となる12号を放った。「毎年変わる大谷翔平のライバル。今年はオズナさんですかね」「面白い勝負になってきた」とネット上のファンも“ライバル”の存在に注目している。

 33歳のオズナは、ブレーブスに移籍して5年目を迎える。広角に本塁打を打てる強打が魅力の外野手で、マーリンズ時代にはイチロー氏とともにプレー。師匠として慕うなど、過去には「彼(イチロー)はとてもいい先生。フィールドでもロッカールームでも学ぶことは多い。とても尊敬しています」と話していたこともある。

 2018年からはカージナルスで2年間プレー。2019年オフにFAでブレーブスに加入すると、短縮シーズンとなった2020年には18本塁打、56打点で打撃2冠に輝いている。2021年はシーズン途中に家庭内暴力で逮捕された事もあり、制限リスト入りして48試合の出場に終わった。昨年は54本塁打を放ったチームメートのマット・オルソン内野手の陰に隠れていたが、オズナもキャリアハイとなる40本塁打をマークしていた。

 大谷が初のMVPを獲得した2021年はブラディミール・ゲレーロJr.内野手(ブルージェイズ)やサルバドール・ペレス捕手(ロイヤルズ)、2022年はアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)、昨季はアドリス・ガルシア外野手や、リーグをまたいでオルソンらと本塁打数を競ってきた。

 毎年のようにライバルは変わるが、大谷は毎年本塁打王争いに絡み続けているのだから恐れ入る。シーズンが終わる半年後、栄冠を手にしているのは誰になるだろうか。(Full-Count編集部)