『DRADITION 2024 DRAGON EMPIRE PHASE-2』後楽園ホール(2024年5月24日)
△納谷幸男&田中将斗vs吉田綾斗&石川修司△

 石川が納谷と大乱闘。両者リングアウト決着に終わったが、吉田とのチームワークに手応えを示し、“イケメンタッグ"結成に意欲を見せた。

 フリーでGHCハードコア王者の石川と2AW・吉田、DDT・納谷とZERO1・田中がそれぞれタッグを結成。ドラディションらしい実力者揃いの混合タッグ戦が実現した。

 のっけから石川と田中が激しいエルボー合戦で火花。早くもフラフラになるまで打ち合った。先輩に負けじと、吉田と納谷も真っ向からショルダータックル合戦や打撃戦を展開する。パワーで納谷が押し勝つと、田中もDDTやラリアットで追撃し、吉田をローンバトルに追い込んだ。

 猛攻をしのいだ吉田がランニングネックブリーカーで挽回を果たすと、両軍同時にタッチを交わし、石川と納谷が対峙。ショルダータックルやエルボーで何度も正面衝突する。田中の加勢を受けた納谷はダイビングエルボードロップを落としてチャンスを掴んだ。

 しかし、石川も変型バックブリーカーで反撃。吉田のフロントハイキック、石川のニーリフトが交互に何度も納谷にクリーンヒットする。さらに、ランニングニー&トラースキックのサンドイッチ攻撃もさく裂。石川は「納谷を投げるぞ、オイッ!」と予告した。

 踏ん張った納谷はニーリフトやミドルキックで挽回。ラリアット合戦に持ち込んだものの、石川が意地で押し勝つ。吉田が強烈なフロントハイキックで田中を場外に分断すると、石川は納谷にランニングニーをズバリ。ダイビングフットスタンプを狙ってコーナーへ。先に動いた納谷は石川を場外に蹴散らした。

 戦いは場外乱闘へ。石川と納谷、吉田と田中はどちらも会場に設置された鉄板に頭を叩きつけ合って大やり合う。石川は場外スプラッシュマウンテンを仕掛けたものの、納谷はリバース。だが、そこに吉田がフロントハイキックを浴びせると、田中まで加わり、大混戦のまま両者リングアウトとなった。

 収まらない石川は納谷と試合後も大乱闘。やり合いながらバックステージへと消えていった。

 納得のいく決着とはいかなかったが、「両リンかもしれないけど、判定なら勝ってた。7-3で勝ってた。お客さんに聞いてほしい」と石川。「今日、吉田選手と組んで見えた。新生イケメンタッグ。頂点取れるだろ」と吉田とのタッグ結成にも意欲を見せていた。


【試合後の石川&吉田】

▼吉田「20カウント?」

▼石川「ちょっと早かったな」

▼吉田「ホンマか? そんな数えたか? まだまだやれたぞ。ねえ?」

▼石川「両リンかもしれないけど、判定だったら勝ってた」

▼吉田「そういうこっちゃ」

▼石川「7-3で勝ってる」

▼吉田「7-3や。大勝やな」

▼石川「お客さんに聞いてほしい。どっちが勝ったか」

▼吉田「聞け、聞け。結果出るやろ、それで」

▼石川「今日で吉田選手と組んで見えた。新生イケメンタッグ」

▼吉田「おお?」

▼石川「いけるよ。頂点取れるよ」

▼吉田「新生イケメンタッグ?」

▼石川「頂点取ろう」

▼吉田「頂点取りましょう」

▼石川「48歳、頂点取ろう。ありがとうございました」

※石川が先に去っていくと

▼吉田「また機会があれば」


【試合後の田中&納谷】

▼田中「ありがとうございました」

▼納谷「ありがとうございました」

▼田中「デケえなあ」

▼納谷「僕は今回初めてドラディションに参戦させていただいて。僕は正直、デビュー前からドラディションさんによく来させていただいてて、リアルジャパンにいる時にはセコンドとして来させていただいて。知っている先輩もたくさんいるし、藤波さんもそうですし、本当にしっている方たちがたくさんいるこのリングに出させていただいて光栄です。だけど、俺はこんなもんじゃない。また次も呼んでください。もっと納谷幸男の衝撃見せてやりますよ」

▼田中「またやったことないよね?」

▼納谷「やったことないです」

▼田中「いずれ戦うと思うから、その時よろしくお願いします」

▼納谷「(握手して)お願いします」