バスケットボール女子日本代表のパリ五輪に向けた強化合宿が7日、都内で公開され、2022年W杯以来の代表招集となった宮沢夕貴(富士通)は「(22年以降は)自分が辞退したとかではなく、合宿にすら呼ばれなかった。今回も実際、呼ばれないのかなと思ってた。絶対ないだろうなと思っていた。逆に呼ばれて、まだチャンスがあったんだと思った。五輪に向けて日本のチームのためになりたい」と語った。

 4月にWリーグで優勝を果たした直後は、「オフだ!と思った」と、行きたい場所などのリストまで作っていたというが、「(代表の)話しをもらって、もう1回頑張ろうと気持ちになった」と宮沢。招集された当初は、「最初は自分がどう思ってるか分からなかった」と悩むも、「ここに立ちたくても立てなかった人とか、周りの期待に応えたいとか、いろんな感情があった。いろいろ考えた結果、『頑張りたい』『やるしかない』という思いで、この合宿に来た」と明かした。

 今季はWリーグ・富士通で主将を務め、チームを優勝に導いた。その活躍ぶりは、恩塚亨監督も「リーダーシップも素晴らしく、フィジカル面でもスピードが上がった。特にプレーオフでは序盤からゲームに対しインパクトを与える仕事をしていて素晴らしかった」と評価し、今回の代表招集に至った。

 宮沢は、2016年リオ大会で五輪に初出場し、2021年東京大会では主力としてチームの銀メダル獲得に貢献した。自身3度目となるパリ五輪へ「恩塚さんのバスケに対応できるようにしたい」と意気込んだ。