イオンは6月6日、新コンセプトの総菜プロセスセンター(以下、総菜PC)である「Craft Delica Funabashi」(千葉県船橋市)を本格稼働した。近年、食嗜好(しこう)の多様化により、スーパーでも「料理人が作ったような高品質の総菜を購入したい」というニーズが高まっている。こうしたニーズに対応するため、効率的に製造販売できる拠点を整備した。

 総菜PCのコンセプトは「まいにち、シェフ・クオリティー」で、「商品開発」「製造」「販売」という3つの施策に取り組む。商品開発では、マーチャンダイジングや料理、製造のプロチームがシェフ品質のおいしさを追求する体制を構築。製造では、シェフの調理工程を生産ラインで再現する製法などを確立。販売では、品質の高さと店舗作業の効率化を両立するため、商品特性に応じたセンター加工度の最適化を進める。

 唐揚げやアジフライなどの定番商品は原材料、味、調理工程の全てを刷新し、専門店水準の品質を目指す。また、本格レストランの味を再現した商品として、タイ風ココナッツカレーやハンバーグドリアなどを製造予定だ。

 初の総菜PCとして本格稼働したCraft Delica Funabashiは、延床面積2万1868平方メートル。温総菜、すし、チルド総菜、弁当、ソース、原料加工などを製造する。商品供給先はイオンリテール、まいばすけっとなど関東エリアの約1500店舗を予定している。