「娘役の清原(果耶)さんは若いのにしっかりしていて頼もしかったし、25年以上ぶりに共演した小泉今日子さんは、すごくかっこよかった」

白石和彌監督初の時代劇映画『碁盤斬り』に主演する草彅剛(49)。冤罪事件に巻き込まれ、復讐に燃える武士・柳田格之進を熱演しているが、撮影現場では共演者たちの豪華さとパワーに突き動かされたという。

「國村(隼)さんや市村(正親)さん、(斎藤)工くんとまた一緒に演じることができて、すごく楽しかったですね。ストーリーが進むにつれて、僕を押し上げてくれたり、バックアップしてくれました。共演者とのセッションはまるでジャズみたいだなと。『芝居はまさしくジャズだよ! 福来くん』って感じですね(笑)」

今年の3月まで出演していたNHK連続テレビ小説『ブギウギ』の名ゼリフも飛び出し、絶好調の草彅。特に小泉との再共演には心躍る思いをしたそう。

「実は隠れキョンキョンファンなんです。僕のドラマデビュー作『まだ恋は始まらない』ですごく優しくしてもらったうえに、その後キョンキョンのCD『オトコのコ オンナのコ』のレコーディングに僕1人だけ呼んでもらって一緒に歌っているんです。めちゃくちゃうれしかったですね。それ以来の共演なのでドキドキしましたし、当時と変わらないキョンキョンに会えたように思えて涙してしまいました」

どんな現場でも変わらない熱量を持って挑んでいる草彅だが。

「若いときの自分も好きなんだけど、実は今がいちばん好きなんです。仕事に対しての責任感や重み、人への感謝やリスペクトも大きくなっていくし、年を重ねる楽しさってあると思うので、思いっきり楽しんで年を取っていきたいなと思っています。1年先輩の稲垣吾郎さんの背中を見ていて安心したりもします。あんなふうに年を重ねることもできるんだなと」

近くにいる同年代の仲間や俳優たちの活躍に勇気をもらいながら、草彅らしいこんな目標も。

「いつまでも元気に動ける体でいたいんです。そのためにHIITっていうトレーニングを10年前から毎日やっています。次にどんなお仕事や、どんな役柄が来ても大丈夫なように、ワクワクしながら待っていたい気持ちもありますね」

人生もズキズキワクワクしてるよう♪

【INFORMATION】 映画『碁盤斬り』 5月17日公開、白石和彌監督初の時代劇作品。娘と貧乏長屋に暮らしていたが、悲劇の冤罪事件の真相を知らされ復讐を決意する武士・柳田格之進(草彅剛)を描く。