遂にベテラン右腕の連続無失点イニングが途切れた。パドレスのダルビッシュ有は現地5月24日(日本時間25日)、本拠地ペトコパークでのヤンキース戦に今季5勝目を期して先発登板するも、6回途中9安打7失点と、強力打線に痛打され、今季2敗目を喫した。

試合はパドレスが、0-8で完封負け。これで今季本拠地での成績は10勝17敗となった。『MLB.com』でパドレスを担当するAJ・カッサベル記者は、試合後に投稿したレポート記事の冒頭で、「あれは本当に同じユウ・ダルビッシュだったのか?」と書き出した。

続けざまに、「25イニング連続無失点で金曜の夜を迎えた、あのユウ・ダルビッシュだったのか?」「シーズンを通して、本塁打を2本しか許しておらず、4月14日以降は被本塁打が皆無だった、あのユウ・ダルビッシュだったのか?」。

さらに「今年先発した全試合で、少なくとも試合を作り、パドレスをゲームにとどめた、あのユウ・ダルビッシュだったのか?」と、疑問を呈しつつ、「本当に同じダルビッシュだったのか?」と、疑問を呈しつつ、「本当に信じ難い」と綴った。

同記者は続けて、「ダルビッシュは今季初めて打ち込まれた」とし、「彼は7失点を喫し、これには4本塁打が含まれていた」とした上で、「(この試合結果は)ダルビッシュが、シーズンを通してソリッドだっただけに、衝撃的だった」と伝えた。

そして、「パドレスは、彼が先発登板した直近6試合の全て勝ってきた。短期間の負傷者リスト入りからの復帰後、彼は失点していなかった。それで、これ?」と、エースで大敗した衝撃の度合いを伝えた。

記事によると、パドレスのマイク・シルト監督は試合後、この日の右腕について、「疑いものなく、向こうはタフな打線だ。相手は投球のミスに乗じて、スイングしてきた。とても単純なこと」。

「彼の調子は良かった。ボールも良い感じで投げられていた。スピンも良かった。ただ、彼はミスを犯し、それを取り戻すことができなかったんだ」と述べたとのこと。

なお、ダルビッシュの連続無失点イニングは、26イニング目だったこの試合の初回に途切れたが、25イニング連続無失点は、球団史上6番目の長さだった。