【ニューヨーク共同】15日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続伸し、前日比349.89ドル高の3万9908.00ドルと終値の最高値を更新し、取引を終えた。朝方発表された米消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致し、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ先送りに対する警戒感が和らいだことで買い注文が膨らんだ。取引時間中には初の4万ドル台まで65ドル程度まで迫る場面もあった。

 米労働省が15日発表した4月のCPIは前年同月比で3.4%上昇。伸び率は3カ月ぶりに縮小し、市場予想と同じだった。インフレの再加速が示されなかったことで、FRBが年内に利下げを開始することへの期待感が広がり、相場を押し上げた。

 ハイテク株主体のナスダック総合指数も3日続伸し、231.21ポイント高の1万6742.39、幅広い銘柄で構成するSP500種株価指数も61.47ポイント高の5308.15と、それぞれ終値の最高値を更新した。