5月12日の「母の日」を前に、カーネーション産地の長崎県佐世保市で出荷が最盛期を迎えている。同市下宇戸町の農業生産法人「黒髪カーネーション」(浦清一代表取締役社長)のハウスでは、赤やピンクなど色彩豊かな品種の収穫作業に追われている。
 烏帽子岳の麓にある約2ヘクタールのハウスで約20種類を温室栽培している。オランダの栽培技術を導入し、温度や肥料、水など完全自動化で管理。年間を通じた生産体制を整えている。ブランド「西海カーネーション」として、年間約100万本を大阪、神戸など関西を中心に出荷。このうち約20万本を母の日のシーズンに出荷している。
 時代によって、消費者の好みの色が変化、新しい品種を毎年栽培している。浦社長は「近年はベージュなどシックな色合いが人気」と話している。