<ロッテ8−1西武>◇6日◇ZOZOマリン

西武のベテラン中村剛也内野手(40)がNPB歴代単独11位となる通算475本目の本塁打を放った。一矢報いるアーチだった。8点を追う9回、左翼席への西武ファンは「意地を見せろライオンズ」とコール。そこに4号ソロを届けた。「どれだけ点が離れていても応援してくださる方はいると思うし、自分のためにもいい打席にしたいと思っていたので、いいホームランでした」。高く上がりすぎず、吹き荒れる逆風に負けじと伸びた。

積み重ねた本塁打は「全部芯で打ってるわけじゃないし」という技術のたまもの。この日のように「芯で打ったので」という当たりなら、やはり飛ぶ。第2打席では通算350二塁打も放ち“節目おかわり”の1日に。でもやはり勝ちたい。アギラーの不調で今季初めて4番に入り、しっかり打った。「また1本1本積み重ねたいです」。あと2本で歴代単独10位になる。【金子真仁】

▼通算350二塁打=中村剛(西武) 6日のロッテ5回戦(ZOZOマリン)の4回、種市から右二塁打を放って達成。プロ野球47人目。初二塁打は03年9月28日の日本ハム28回戦(東京ドーム)でミラバルから。