<東京6大学野球:法大0−2明大>◇第7週第1日◇25日◇神宮

明大が優勝戦線に踏みとどまった。来秋ドラフト候補、身長192センチ右腕の高須大雅投手(3年=静岡)が法大を7回無失点に抑えてリーグトップに並ぶ3勝目を挙げた。26日以降に勝ち点を挙げれば、第8週まで優勝の可能性を残す。ともに勝ち点のない立大−東大は立大が先勝した。

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明大・高須が立派な柱になった。「ドラフト1位でプロに行くことが目標です」と誓う3年生右腕が、今秋ドラフト候補の法大・篠木に投げ勝った。7回無失点投球で、勝ち星(3勝)と防御率(1・44)でリーグトップタイに。「1試合1試合全力で投げた結果かなと思います」と表情に充実さを浮かべた。

身長192センチから最速153キロとフォークで攻め、その角度は一級品だ。新チームの始動段階では高須をリリーフ起用で想定していた田中武宏監督(63)は「身長くらい伸びている」と笑いながら成長っぷりを表現。「ずっと先発をしたいと思っていた」という高須にとって、リーグ戦中の配置転換も苦ではなかった。

「全てをレベルアップして、球速はまず155キロを」と意気込む、靴のサイズ30センチ右腕。結果とスケールの大きさを両立できる、楽しみな投手が現れた。【金子真仁】