韓国の尹錫悦大統領は9日、就任2年にあわせて会見を行い、韓国で社会問題になっている「少子化」に対応するため、新たに専門の省を立ち上げる方針を示しました。

尹大統領は9日午前、就任から2年を迎えるのに合わせて会見を行いました。韓国では去年の出生率が0.72で、8年連続で下落するなど少子化が深刻な社会問題となっていますが、尹大統領は会見で今の状況について、「国家の非常事態と言える」と危機感を示し、少子化に対応する専門の省を新たに設置する方針を示しました。

一方、日韓関係をめぐっては、「未来の世代のために障害になることがあっても、忍耐することは忍耐しながら行かなければならない方向へ歩くべきだ」と述べ、従来の方針に変わりがないことを改めて示しました。

尹大統領が会見を行うのはおよそ2年ぶりで、先月の総選挙で与党が惨敗したことを受け、国民と対話する姿勢をアピールする狙いがあるとみられます。