Kentaro Sugiyama

[東京 9日 ロイター] - 神田真人財務官は9日、財務省内で記者団に対し、政府と日銀が4月29日と5月2日の2回にわたり為替介入を行ったことを政府関係者が認めたとの報道について「為替介入の有無についてわれわれはコメントするつもりはない。政府関係者が話した事実はない」と述べた。

コメントをしない理由について「通常は話さないからだ」と説明。「いつでもやる用意がある。極端に言えば今日やるかもしれないし、明日やるかもしれないし、必要があればいつでも適切な行動をとる」と述べるとともに、今後も介入をするたびに実施の有無を明らかすることはないとした。

市場では、政府が為替介入でドル売り/円買いをする際に外貨準備残高の範囲内でしかできず介入にも限界があるとの指摘もあるが、神田財務官は「世の中で言われている『こういうところが限界ではないか』というのは全く間違っている」と強く否定した。