[15日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は15日、中国は手ごわい競争相手ではあるものの、「敵ではない」という認識を示した。

ダイモンCEOは英スカイニュースとのインタビューで、西側諸国が中国との競争に「首尾良く対処している」としつつも、台湾の将来を巡る緊張によって関係が複雑となる可能性があると語った。

米政府による中国との全面的な関与は正しいという見解を示した。

バイデン大統領は14日、電気自動車(EV)、半導体、医療用製品など中国からの輸入品に対する関税を大幅に引き上げると発表。中国は強い不満を示し、自国の権利と利益を守るために断固とした措置を取ると表明した。

中国とロシアが同盟関係を深めていることについては警鐘を鳴らし、「中国がロシア側にいる限り、われわれはは苦戦を強いられることになるだろう」と述べた。

また、米財政赤字の削減に注力する必要があり、さもなければ将来「はるかに厄介な」問題になる恐れがあると警告。「借金によってある程度の成長を促すことはできるが、必ずしも良い成長につながるとは限らない」と述べた。