レアル・マドリードに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガムが、チャンピオンズリーグ(CL)決勝進出の喜びを語った。8日、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』がコメントを伝えている。


 CL準決勝セカンドレグが現地時間8日に行われ、レアル・マドリードは本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』でバイエルンと対戦した。序盤から主導権を握りながらもスコアレスで前半を折り返すと、68分に先制ゴールを献上。それでも、途中出場のホセルが88分と90+1分にネットを揺らし、土壇場で逆転に成功した。この結果、2戦合計スコアを4−3としたレアル・マドリードがドルトムントの待つ決勝へと駒を進めている。


 驚異的な勝負強さを見せつけ、史上最多を更新する15度目の欧州制覇に王手をかけたレアル・マドリード。昨年夏に加入し、ここまで22ゴール10アシストをマークするなど充実の初年度を過ごしているベリンガムは「夢のようだ。ある選手がこう言ったんだ。『プレシーズンにこの話をしたら信じていただろうか』とね」と前置きしつつ、次のように試合を振り返っている。


「少し感情的になっているし、まだ衝撃を受けているよ。おそらくこれを受け入れるのには時間がかかるだろう。この試合はチームとしての個性に集約されるものだった。僕たちの今シーズンのテーマでもあるよ。クオリティと才能を兼ね備えており、劣勢か負けそうな試合でもベンチから出てきた選手が仕事をし、最終的には勝つことができるんだ」


 現地時間6月1日に控える決勝の舞台は、母国イングランドの聖地『ウェンブリー・スタジアム』。対戦するのは昨シーズンまで約3年間を過ごした“古巣”ドルトムントだ。ベリンガムは「こんなことが起こるなんで信じられないよ。初めての決勝戦の地はイングランドだし、相手はドルトムントだ。彼らは決勝に相応しい戦いを見せているし、古い友人に会えるのは嬉しいよ」とコメント。その上で、かつて同じ「5番」を背負いレアル・マドリードを欧州の頂に導いた元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏に触れつつ、決勝への意気込みを次のように示した。


「ジダンが僕にとってインスピレーションの源だし、彼がマドリーでCL決勝に進出した時と同じことを成し遂げたいと思っているよ。マドリーで初めてのCL決勝を戦うなんて最高の感動になるだろうね」



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