バイエルンが、バーンリーを率いるヴァンサン・コンパニ監督と契約合意に至ったようだ。25日、ドイツメディアの『スカイ・ジャーマニー』が伝えている。


 今シーズン12年ぶりに無冠に終わったバイエルンは、今年2月に2025年6月30日までだったトーマス・トゥヘル監督との契約を1年前倒しで解消することを発表した。後任探しに着手し始めたものの、シャビ・アロンソ監督(レヴァークーゼン)やユリアン・ナーゲルスマン監督(ドイツ代表)、ラルフ・ラングニック(オーストリア代表)らに次々と断られ難航していた。


 そんななか、バイエルンはバーンリーからコンパニ監督を引き抜くことを画策。バイエルンは同監督と口頭合意に達し、クラブ間交渉が始まったと伝えられていた。しかし、コンパニ監督とバーンリーは2028年6月30日までの長期契約を結んでおり、高額な違約金が必要になると見られていた。


 だが、今回の報道によるとバーンリーはバイエルンが提示した1020万ポンド(約20億円)の違約金を受け入れ、クラブ間でも合意に至ったようだ。現時点でバイエルンからの公式発表は無いが、クラブはコンパニ監督との3年契約を発表する見込みだと伝えられている。


 現在38歳のコンパニ監督は、アンデルレヒトやハンブルガーSV、マンチェスター・シティでのプレーを経て、2019年には選手兼監督としてアンデルレヒトへ帰還し、翌年からは監督業に専念。そして、2022年7月にバーンリーの指揮官に就任すると、圧倒的な強さでチャンピオンシップ(2部)を制覇し、1年でのプレミアリーグ復帰へと導いた。しかし、プレミアリーグでの戦いは厳しく、今季19位に終わり、1年での2部降格となった。