◇セ・リーグ 巨人4―1中日(2024年5月8日 バンテリンD)

 巨人の長野久義外野手(39)が8日の中日戦(バンテリンD)で1―0の8回、2死満塁という場面で走者一掃の3点適時三塁打を放ち、チームの勝利に大きく貢献した。

 「6番・左翼」に入り、3日の阪神戦(東京D)以来5試合ぶりに先発出場。4回の第2打席で相手先発左腕・小笠原から右前打を放つと、1―0で迎えた8回には2死満塁という場面で、26歳のバースデー登板だった相手2番手右腕・藤嶋の外角高め直球を右中間に弾き返した。

 満塁の走者一掃で3点追加。今年12月には40歳になる長野自身も激走を見せて三塁ベースに到達した。長野の三塁打は2023年8月13日のDeNA戦(東京D)で3年ぶり三塁打を放って以来269日ぶり、通算27本目。ここで“お役御免”となり、新人・佐々木が代走に起用された。

 阿部慎之助監督(45)は「あれで勝てたと思うので」と長野の一打を絶賛。5試合ぶりに先発起用した理由については「困ったときのベテランだと思うし、明日休みだしね」と説明したが、それに見事な2安打3打点という最高の結果で応えた熱き39歳だった。