MLB機構は3日(日本時間同)、3、4月の月間表彰選手を発表し、カブス今永昇太投手がナ・リーグ最優秀新人に選出された。4月末までで5試合に登板し、4勝0敗、防御率0.98、28奪三振をマークした。5月最初の登板となった1日(同2日)のメッツ戦でも7回無失点の好投で5勝目を手にしている。また、ドジャース大谷翔平投手の同僚、ムーキー・ベッツ内野手がナ・リーグの月間MVPに選ばれた。

■「イマナガの投球を見るのは楽しい」

3、4月のナ・リーグ最優秀新人に選出された今永。日本選手の受賞は2022年4月の鈴木誠也外野手(カブス)以来、8人目となった。

この快挙をカブス公式X(旧ツイッター)も祝福。ここまでの成績を列挙しながら、日本語で「ナショナルリーグのルーキー・オブ・ザ・マンスに選ばれた今永昇太選手、おめでとうございます!」と記し、投稿した。

また、チームを率いるクレイグ・カウンセル監督は「イマナガの投球を見るのは楽しいね。ここまでの活躍は想像以上だ。ゲリット・コール投手やマックス・シャーザー投手のようだった」とコメント。メジャーを代表する剛腕の名前を挙げて、最大級の評価をした。

そして「彼はメジャーで最高のスタートを切った。課題を次々クリアしていく。フィールディングやボールの扱い方も良い」と話した上で、ここまで成功している理由については「彼はこれから起こることに対して準備ができている。予測する能力に優れているので、それがアジャストの早さにもつながっている」と見解を示した。

■「僕以上に周りの人がビックリ」と本音

前日に専門局『MLBネットワーク』のインタビューを受けた今永は、その中で「ここまでの成績を残せるとは僕も思っていなかったですし、僕以上に周りの人がビックリしているんじゃないかなと思います」と本音を明かしていた。ただ、シカゴではすでに人気者となっており、スタンドには「SHOTA」という文字をお腹に書いて応援するファンも出現。この現象について「熱狂的に応援してくれるファンがいて、ものすごく感謝しています」と話した。

5月に入っても勢いは衰えず、1日(同2日)の敵地メッツ戦でも好投。7回無失点で5連勝を飾った今永。「投げる哲学者」との異名を持つ左腕の快進撃はどこまで続くのか、注目度はさらに高まりそうだ。