23年在籍したキャプテンが退団

ナチョ・フェルナンデスは、今シーズン終了の6月30日をもって下部組織時代から含めて23年間在籍したレアル・マドリードでの選手生活に終止符を打つことを決めたと『MARCA』紙が伝えている。そして、今のところ次なる行く先はアメリカのMLSだとされており、サッカーに付随する個人的な経験や家族の経験など、他の付加価値を考えたうえでの決断のようだ。

ナチョ・フェルナンデスは2011年にジョゼ・モウリーニョの下でデビューし、すでに12シーズンをトップチームの選手として過ごした。その間のレアル・マドリードで、3度のリーグ戦、2度のコパ・デル・レイ、3度のスーペルコパ、5度のチャンピオンズリーグなどのタイトル制覇に貢献してきた。また、今季のレアル・マドリードにおいて、特にCBのポジションに怪我人が続出した中でナチョは奮闘し、現在リーグ戦首位、チャンピオンズリーグラウンド4進出に貢献している。

今季はここまで29試合に出場しており、前年の44試合には届かないものの、それに近い数字を残している。途中交代が多く、厳しいシーズンスタートとなったがシーズンが進むにつれて、ディフェンダーとして、また模範的なキャプテンとして、安定感のある存在であることを改めて示していた。

今季途中にレアル・マドリードはエデル・ミリトン、ダビド・アラバなどが負傷で長期離脱を余儀なくされ、緊急で右SBのダニ・カルバハルがCBのポジションをこなすといった状況に陥った。その中で、来季からキャプテンのナチョも退団となると、冬の移籍市場では獲得しなかったCBのポジションは今夏の補強がマストになるだろう。アラベスにレンタル移籍中のラファ・マリンを起用するのか、それともかねてより獲得候補に挙がっているフランスのレニー・ヨロを獲得するのか、どのような選択肢を選ぶのか注目を集めるところだ。