怪我が心配だが

今シーズンもプレミアリーグ2位で終わってしまい、タイトルにあと一歩届かなかったミケル・アルテタ率いるアーセナル。

しかし今シーズンは王者に輝いたマンチェスター・シティとの戦績で1勝1分で勝ち越したり、チャンピオンズリーグ(CL)でもベスト8まで進むなど昨シーズンからの大きな成長を見せた。そんなアーセナルはさらなるレベルアップを図るため、今夏もビッグネームの補強に動くことが予想されている。

ストライカーや中盤など様々なポジションの選手の噂が浮上しており、加入する選手もいれば、進化を続けるアーセナルから退団を強いられる選手もいる。そんななか、英『The Athletic』は「アーセナルのスカッド監査」というタイトルで各選手の将来について評価を下している。

中でもやはり注目なのは日本代表DF冨安健洋の評価だ。今年3月に1年延長オプション付きの2026年までの新契約を結んだ冨安について同メディアは、「この比較的短い契約は、冨安のフィットネス能力に対する懸念に関係しているのかもしれない」と文頭で触れており、同時期に2028年までの契約延長を結んだベン・ホワイトとの違いを言及。しかし、続けて「出場可能である時、アルテタが最も信頼するディフェンダーの1人であることは明らかだ」と綴っており、コンディションさえ整っていれば、アーセナルで1番手となれることを示唆した。

そして最後に「そのため、今夏に日本代表が退団することはかなりのサプライズとなるだろう」と伝えており、来シーズンも冨安はアルテタ・アーセナルにおいて重要な存在になると言及している。

今シーズンはプレミアリーグでは22試合に出場し、2ゴール1アシストという結果を残したが、プレイ時間は1141分となっており、怪我での離脱も目立つシーズンだった。しかし同メディアが言及しているように、出場時には高いパフォーマンスを見せており、風格さえ漂わせるようになってきた。来シーズンは怪我に気をつけながら、フルシーズン活躍できるかどうかが冨安のネクストステップになりそうだ。