日本プロレスリング連盟発足記念大会「ALL TOGETHER」が6日に日本武道館で行われ、ノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗(27)がメインイベントの新世代6人タッグマッチを制した。

 昨年6月両国大会以来4回目の開催となったATのメインは、各団体の未来を担う新世代戦士が集結。清宮は海野翔太(新日本)、上野勇希(DDT)とのトリオで上村優也(新日本)、竹下幸之介(DDT・AEW)、シュン・スカイウォーカー(ドラゴンゲート)組と激突した。

 圧倒的な存在を誇った竹下とシュンを抜群の連係でリングから排除した清宮組は、上村を孤立させて勝負に出る。最後は3人でのミサイルキック同時発射から、清宮がシャイニングウィザードをさく裂させ、3カウントを奪ってみせた。

 試合後のリング上では「プロレスには何度でも立ち上がるパワーがあると思ってます。日本のプロレス界をみんなで盛り上げていきます。ここにいるみんなでプロレス界を作っていこうぜ!」とマイクアピール。その後はこの日の出場選手がリング上で記念撮影を行っていたのだが、ここでまさかの事件が勃発する。

 何と新日本プロレス「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」のゲイブ・キッドに襲撃され、レッグトラップパイルドライバーでKOされてしまったのだ。

 昨年の「G1クライマックス」公式戦で両者リングアウトでの引き分けに終わっているゲイブからは、ベルトを奪われ王座挑戦を要求された。清宮も「やりたいんだったらいつでもやってやるぞ」と受諾し、ノアマットでのGHC戦が急浮上した。

 それにしても能登半島復興支援チャリティー大会を自身の欲望のためだけに使い、GHC挑戦権を手に入れてしまったゲイブの胆力には恐れ入る。極悪外国人の私利私欲のためのバッドエンドで、第4回ATは幕を閉じた。これで本当に良かったのだろうか…。