ジューンテイク
ジューンテイクが快勝

京都新聞杯2024

[GⅡ京都新聞杯=2024年5月4日(土曜)3歳、京都競馬場・芝外2200メートル]

 4日、京都11Rで行われたGⅡ京都新聞杯(芝外2200メートル)は、キズナ産駒のジューンテイク(牡3・武英)が優勝。8番人気の低評価を覆しての快走劇で、GⅠ日本ダービー(5月26日=東京芝2400メートル)への〝東上最終切符〟を手に入れた。勝ち時計は2分11秒2(良)。

 最内枠からインぴったりの追走。課題だった周りを気にするそぶりを出すことなく、2着に逃げ粘ったウエストナウを見ながら好位で立ち回った。直線で狙ったコースが狭くなると、すぐさま内に切り替えエンジン点火。ひと追いごとにグイグイと脚を伸ばして堂々1馬身突き抜けた。

 今年のGⅠフェブラリーS(ペプチドナイル)に続いて武英厩舎と重賞タイトルを手にした藤岡佑は「道中スローから下りで一気にペースアップしたので対応が難しかったのですが、センスのいい馬で上手に(坂を)下りてくれました。手応えは十分で、間を割って来れれば抜け出せると。今日は余裕がありましたし、ダービーにチャレンジできる馬だと思います」とパートナーの走りを絶賛した。

 引き揚げてきた鞍上と熱い握手を交わした武英調教師も「本当に奥が深い馬で、使っても使ってもどんどん良くなる。デビュー前から専属の獣医さんが心臓が抜けていいと話していたくらいですし、前走(若葉S5着)と比べてもだいぶ良かったですし、一発あるなと思っていました」と喜びを爆発させた。

 父と同じ5月4日に行われた京都新聞杯を制して、いざ日本ダービーへ。猛爆を続けるキズナ産駒の中でも、母の父シンボリクリスエスの組み合わせはソングライン(22、23年安田記念、23年ヴィクトリアマイル)、アカイイト(21年エリザベス女王杯)など活躍馬多数。新緑の京都から今年もまた楽しみなニュースター候補が現れた。

著者:東スポ競馬編集部